「最低賃金以下のジャパレスで精神崩壊した話」のプロット全文

amylifey

ワーホリ2年目、必死で職探ししてたある日。
とある日本人の方から連絡があった。
カケルがペコペコしてたメルボルンのドン、リサコさんだった。

リサコさん「私の誕生日会が居酒屋であるのですが、お代金はないのでもしお時間あればどうぞー」
Amy「タダ?なんでタダ?タダなら行こうかなー」

そんな気持ちである居酒屋の誕生日会へ行った。
すると、まわりの日本人がリサコさんにぺこぺこしてた。多分利害関係があるんだと思う。
(無理だなこの雰囲気)と思いつつ、タダだし、遠慮しながら食べた。

隣の日本人が話しかけてきた。「オーストラリア人の彼氏がいるの?俺のパートナーもオーストラリア人なの。ワーホリの後はパートナービザとか考えてる?」
私「どうでしょう…また付き合って数か月だし、まだそういう話はないですね..」
するとリサコさん「結構相手をオーストラリア人だからって選ぶ人が多いよね。」
私(え、どゆこと?)と思いつつ・・・私はもくもくと食べ続けた。

そしてお会計。とある日本人男性が「誕生日の主役に払わせるわけにはいかないッスよ~」と言った。
えぇぇぇぇ出し合うのぉぉwww話とちがぁぁうww と思いつつ$10おいた。
$80出してる人もいた。
リサコさんは「えぇ、いいのにぃ・・・ありがとうぅ~~」って言ってた。

するとリサコさんが帰り際に話しかけてきた。
「Amyさん、仕事探してるって言ってなかった?ここのレストラン、私の知り合いなの。取り合ってあげようか?」
私「そうなんですか?(ジャパレスか….でも仕事を選んでる余裕、今に私にはないよね)はい、お願いします」

そうして…..話はトントン拍子に進み、採用される事になった。
ジャパレスは日本人の夫婦経営。夫担当のキッチンと妻担当のホールがあって、私はホールとして働くことに。
翌日、朝から職場へ向かった。
妻「今日から宜しくね。今日はとりあえずランチだけお願いします。」
私「はい!(一番大事な事知らされてない….時給はいくらなんや)」と思っていたら
妻「お給料の事なんだけど、時給は$13。週に1度、現金で手渡しすることになってるわ」

時給は最低時給より$6も低い$13…!!
オーナー夫婦も、スタッフも、全員日本人。完全日本語環境なのに…給料まで、低い。

あやみさんという、ワーホリのバイトリーダーがいた。
あやみ「新人さん?」
妻「そう、Amyさんよ。教育してあげてくれる?あやみちゃんはここに務めて半年以上になる。なんでもわかるから分からない事があったらあやみちゃんに聞いてね。」
笑顔のないあやみさん。テーブルセッティング、オーダーの取り方、味噌汁の作り方、色々教えてくれた
Amy(あやみさん、全然笑わないな….)「あの、あやみさんは週にどのくらいここで働かれてるんですか?」
あやみ「週6よ。」
Amy(めっちゃ働いてる…)

ランチの時間開始。仕事はパニクった。
そもそも接客がめちゃめちゃ苦手な私。オーダー聞きに行くのもすごく緊張する。
接客は英語だけど、仕事のうち9割は日本語でやりとりする環境。
日本語から離れて英語脳にしたかったのに、日本にいるみたいでもはやつらい。
Amy(せっかくオーストラリアにいるのに、体育会系の日本の部活みたいな雰囲気なんだが)

シフトはランチタイムとディナータイム。ランチとディナーの間に3時間あるけど、この間の時間家に帰るわけにもいかないし、図書館でムダな時間を過ごした。
(夜のシフトが待ってると思うと全然リラックスできなかった)

でもとりあえずお金稼がないといけないから、一応週5勤務ということで働かせてもらった。

掃除中にちらっ
妻がなおさんと喋っていた。なおさんは私より少し前に入った、ホールの女の子だった。
妻「意識が足りないんじゃない?だからあなたとあやみには差があるのよ。
そこを直さないとあやみみたいにはなれないわよ。」
なおさんは何か言いたそうな、真顔で話を聞いていた。

私は思った。(…..事情は知らん…事情は知らんけど、誰もあやみさん目指してなくない?????
ホントは英語使えて、最低時給が貰えるところで働きたい。
でも、仕事もない、お金もないから、ここで仕方なく働くしかない。
てか、ジャパレスでバイトリーダーになる事目指して、ワーホリ来るヤツおらんやろ!!!)

妻とすれ違いざまに言われた。
「Amyさん。仕事は取り合いだと思ってね」
私 (うぜぇ。最低賃金しっかり払ってからそのセリフ言えよ。)と思った。
私も仕事中に、ニコリともしなくなっていった。

夜のシフトを終え家に帰ると、泣いた。
(こんなこと毎日するために、オーストラリアに来たんじゃない….
2年目なのに、何も成長してない。 私はまだこのレベルなんだ。)

日本人といて、日本語を聞くと一気に日本にいるような気分になる。
その後にマットに会ったりすると「違う世界」にいるみたいでフシギな気持ちになる。
ずっとこっちにいたい。日本の世界に戻りたくない。日本の雰囲気に触れたくない。英語に触れていたい。

キッチンの女性陣とは全く仲良くなれず、妻も上から目線でうざいなって思ってた。
すると、キッチンの男の子と話す機会があった。
Amy「接客私向いてないからキッチンがいいな」と言った。
タカ「え?空いてるとおもうよ。今俺と旦那さんの2人だけだし」
Amy「え、ほんと?!」
そうして、キッチンに移動することができた。


キッチンはまだよくて、夫とタカと私、3人だけ。
タカとはすぐ仲良くなった。
タカ「週6で働いてるー疲れるから休みの日寝て終わるしねwもう働きたくないワァ」
Amy「wwwなんで?日にち減らせばいいのに」
タカ「かわりいないしねーAmyが俺のかわりしてくれたらいいけど…!」

夫さんも無口だけど、妻よりは優しそうで、話しやすい人だった。
だけど、
夫「賃金も安く雇うしかないし、家賃年々高くなるし、このレストランもいっぱいっぱいなんだよな。」そう言ったときに私は思った。
Amy(それは最低賃金以下で雇っていい理由になるの?苦しいのは分かるけど、そっちの事情は、私達には関係ないよね…?)
夫は「Amyさんは絵がかけるならそっちで食べていけるといいね。
才能があるならジャパレスでずっと働いてるのはもったいないよ」と言った。

私は決意した。
私「やめます。絵とか、挑戦したいので」
夫「わかった。うまくいくといいね。がんばってね」

本当は辞める理由はそれだけじゃない。
$13で働かされたり、「みんな仕事、ほしいんでしょう」といわんばかりの態度の妻、バイトリーダーということでスカした態度のあやみさん。
誰も尊敬できないこの職場に毎日来るのが屈辱で限界だった。

帰宅して思った。
「生きていくのが、大変だよ。1年目から何も成長してない。」

泣きながら具無しヌードルをすすった。

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